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さいとうさんにお話しを伺いました。 壁一面に飾られた、素朴で、でもユニークなたくさんの動物たちの顔。 これだけ多くの動物が並ぶと、こっちが見ているのか、それとも彼らに見られているのか… 一瞬分からなくなるような不思議な感覚にとらわれてしまいます。 しかし不思議と息苦しさを感じないのは、さいとうさんの作品の持つ素朴さや暖かさのせいかもしれません。 「遊びに行った海岸で、たまたまおもしろい流木を見つけたからなんです」 さいとうさんが流木アートを始めたきっかけは、こんな小さな偶然から。 今では時々市内の海岸を散策し、できるだけ多くの流木を集めているんだそうです。中でもお気に入りは松浜の海岸だとか。見つけた流木からすぐにイメージが浮かんでくる時もあるそうですが、大半は持ち帰ってからじっくりとイメージを膨らませるということです。 思わず立ち止まって、なに考えてるの?と話しかけてみたくなるようなコアラ。頭を撫でて、鼻をつまんでみたくなるようなキツネ。そんな愉快な気持ちを感じさせてくれる、さいとうさんの展覧会なのでした。 |
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(2006.7.28 山田ナツミ) |