黒の背景の中から浮かび上がるように描かれた蝶や花。
メゾチントという技法を駆使したアヴァチの静謐な静物画の世界を、お楽しみください。
12点ほどを展示いたします。(K)
*メゾチントとは 凹版の一種。
ロッカーもしくはベルソーという道具で金属板に無数の溝をつくり、紙やすりのような状態にする。
その後、それを平すことで黒から白への微妙な諧調を作ることができる版画技法。
<略歴>
1921モナコ-2009パリ。
長谷川潔を敬愛する画家であり銅版画家で、浜口陽三と共にカラーメゾチントの復興に尽力。
ニースとパリの美術学校で学び、花や果物、楽器などの静物をモチーフに、一貫してメゾチントによる創作を行う。
「机上の静物」 38.3×26.3cm |
「青い蝶」 29.0×37.7cm メゾチント 2002年 |
「もうひとつのサクランボ」 29.0×37.5cm |
「アネモネ泥棒」 37.2×28.5cm メゾチント 1992年 |
「花束」 23.5×29.3cm |
「待ちこがれた手紙」 28.5×37.1cm メゾチント 1975年 |
「ベニスの夜」 28.0×37.0cm パステル |
「日曜日」 |
「三番目の魔術」 28.5×37.1cm メゾチント 1987年 |
「バイオリン2つ」 30.5×24.5cm メゾチント 1975年 |