文化人類学者、今福龍太の著書の中で見つけた「偶景」という言葉は、彼が旅で出会った印象深い出来事をあらわしていた。
英語ではインシデントと訳すらしい。
私の絵画はまさにそのインシデント(取るにたりない日常性の中で二度と起こらない新鮮な感覚)を呼び起こして制作をしている。
新潟に帰って来て3年目になるが、今回の個展ではいままでの作品20点程度を展示し、
自分の制作の軌跡を見つめ直したいと思う。これからも新潟での「偶景」に出会う事を楽しみに制作していきたい。 (山田修市)
<略歴>
1948年新潟市生まれ。1973年東京芸術大学大学院修了、大橋賞。1984、85年独立賞。
1989年ジャパン大賞。1991年文化庁在外派遣渡仏。1992年昭和会賞。2011年新潟の画家たち(万代島美術館)。
現在 独立美術協会会員、東北芸術工科大学名誉教授、日本臨床美術協会副理事長。
「簪娘」 91.0×65.2cm |
「まどろみ」 31.8×41.0cm |
「つばき」 41.3×53.2cm |
「山茶花」 116.7×91.0cm 油彩、キャンバス 2015年 |
「黄花コスモス」 91.0×116.7cm 油彩、キャンバス 2011年 |
「プラントA」 28.0×36.0cm |
「プラントB」 30.0×30.0cm 顔料、金箔、和紙、キャンバス 2018年 |