20年間住んだ海沿いの家から山側の家へ引っ越して1年が過ぎました。
飛びまわる虫、かん高い鳴き声の鳥、風でざわめく森の木々、里山育ちの私にとっては自然を肌で感じられる懐かしい環境です。
夜、吸込まれそうな森の闇を見ていると、版画を制作し始めた頃の、夜の森をテーマにした作品のイメージがよみがえってきます。
もう一度、自然と対峙し直すよい機会が巡ってきたように思います。 銅版画作品、約25点を展示いたします。 (安藤真司)
<略歴>
1960年岐阜県生まれ。1989年東京芸術大学大学院美術研究科修士修了。
1992年より国内外で個展・グループ展を多数開催。1990年日本具象版画展(優秀賞)。
1991年版画「期待の新人作家」大賞展(大賞)。1993年日本版画協会版画展(日本版画協会賞)。
1995年文化庁優秀美術作品買上げ。2010年文化庁在外研修員(サンフランシスコ)。
「白い誘いII」 36.5×105.5cm |
「吹き抜ける風の中でII」 36.5×52.7cm |
「森の記憶」 36.5×52.7cm |
「椿の花の咲く頃は」 18.5×27.8cm |
「紫陽花の花の咲く頃は」 22.8×34.8cm |
「菖蒲の花の咲く頃は」 22.8×34.8cm |