2015.9.4会場風景

夜、自転車で街を走る。
山手通りをまっすぐに進むと甲州街道とぶつかる初台の交差点にでる。
見上げると、頭上をおおう首都高速西新宿ジャンクション。
曲がりくねって複雑に絡み合ったコンクリートの固まりに暫く目を奪われる。
しかしそれとと同時になぜかいつも心がざわつく。
これはなんなのだろうと思うのだが、結局漠然とした気持ちのまま、首都高の照明で反射した道をまた走りだす。
日々の生活のなかで少しだけ引っ掛かっている物事について描いた、油彩を中心とした作品25点余を展示予定。　（原 陽子）

＜略歴＞
1996年武蔵野美術大学大学院 造形研究科美術専攻版画コース修了
アーティストインレジデンス招聘（アートスタジオ五日市・あきるの市）
2006〜07年文化庁新進芸術家海外留学研修制度研修員として
アイルランドに滞在。
1996年から個展を中心に絵画、版画作品を国内外で発表。

「反射する道」
100×100cm　油彩、キャンバス　2015年

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「家のかたち」　116.7×91cm
油彩、キャンバス　2015年