2015.7.31　会場風景

10代の終わりのころ、ひとりになりたいとき、何か答えが出なくて考えてもどうにもならないように思えたとき、
お風呂に入っていました。お風呂は、日常のなかの、すこし異質な場所です。
お風呂のなかでは、外の世界の厳しさがゆるんで、ものごとが湿っぽくあたたかに思えます。
ずっとお風呂に入っているわけにはいかないけれど、どうにも欠かせない日常のすきまです。
水性木版による、いろいろなお風呂をご覧ください。（栗田ふみか）

＜略歴＞
1990年新潟県生まれ。現在、女子美術大学大学院版画研究領域在籍。
2013年町田市立国際版画美術館収蔵賞、2015年新潟県展奨励賞。
2015年「キツネの言葉」展、「ついてくる」他グループ展多数。
今回羊画廊にて初個展、来年2月文房堂ギャラリー（神保町）にて修了個展予定。

「お風呂11」　7×17cm　水性木版　2014年

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