2014.9.5 会場風景
 
若月公平 展  9月5日(金)〜16日(火)  羊画廊
WAKATSUKI Kohei Exhibition 5September.-16September. 2014  HITSUJI-GARO
山形での生活時間が長くなり、様々な「自然作用」を感じることが多くなってきました。
四季の移ろいに変化を見せる自然の営み。視覚的体感的にそれらに触れることで心情的に動く自身の精神。
それを基に発露する制作動機。その銅版画制作過程で、材料である銅が腐蝕液の中で自然現象の一部として浸食され原版に変容する瞬間。
そこに立ち会う私の精神。すべてのその時々の作用がそこで起こってその自然が成り立っている。
風景としての自然、原版材料が変容することの自然、心象現象としての自然。それらを銅版画に写し取った18点ほどの展示となります。
(若月公平)

<略歴>
1956年生まれ。1981年武蔵野美術大学実技専修科研究課程版画専攻修了。1981年〜日本版画協会展(’87年準会員奨励賞)
1985年第17回現代日本美術展・ブリヂストン美術館賞、第2回中華民国(台湾)国際版画展・金賞
1990年現代の版画1990特別展(渋谷区立松濤美術館)
1997年リュブリアナ国際版画ビエンナーレ・グランプリ、富嶽ビエンナーレ・準大賞、大阪トリエンナーレ-1997-版画・羽曳野市賞 2002年第5回川の絵画大賞展・優秀賞。2005年第6回高知国際版画トリエンナーレ・奨励賞
「白夜」  20.2×14.8cm
エッチング、アクアチント 2014年
「月に照らされて」 18.0×24.0cm
エッチング、アクアチント 2014年

「杜が居た〜阿空」 90.0×180.0cm
エッチング、アクアチント、雁皮によるコラージュ 2013年
「杜が居た〜光合成」
エッチング、アクアチント、雁皮によるコラージュ 2013年