2014.8.29　会場風景

永過ぎる時間が必要不可欠な油画制作に行き詰まりを感じ、2005年から8年間、鉛筆素描を描いた。
鉛筆を持つことに怖さを感じなくなったが、8年間で描いた素描一枚一枚を眺めていると、
やはり自分は『根っからの無器用』なんだと思う。
これからはその無器用さを素直に受け入れ、じっくりと油絵具で画布に向かい合っていきたい。　　（深江 淳）

＜略歴＞
新潟市生まれ。故熊谷喜代治氏に師事、武蔵野美術短期大学美術科油絵専攻卒業。
1976年から個展で作品を発表し、近年は油画のほか鉛筆やガラス絵制作も手掛けている。

「白い女」
53.0×45.5cm　鉛筆、紙　2010年

「白い女」
53.0×45.5cm　鉛筆、紙　2013年