2012.9.14 会場風景
 
佐藤妙子 展 9月7日(金)〜18日(火)  羊画廊
SATO Taeko Exhibition  7September.-18September. 2012  HITSUJI-GARO
 『極小の位の呼び名で〈塵〉、〈埃〉というのがあり、もっと下がっていちばん下、10のマイナス二十二乗が〈清〉、
 二十三乗が〈浄〉』これは、詩人であり先輩でもあるI氏の詩の中で出会った言葉です。
 私は制作の際、よくルーペを使用します。ミクロの世界には遠く及びませんが、微小な世界を覗き込み、
 何処までも無心に点線を刻み込むという塵埃の様な行為も、琥珀色に艶めく銅版の宿命によって、
 いつしか画面の混沌を超え、意識諸とも清浄の領域へと近づいて行けるような気がして、今日まで版に向かい合ってきました。
 新潟では2度目の個展となります。約20点を展示予定です。(佐藤妙子)
「蒼-sou-」18.5×13.5cm
「潤-jun-」19.0×13.5cm
「春粧」13.5×18.5cm