2012.6.15 会場風景
 
清水美三子 3月10日(土)〜20日(火)  羊画廊
 
SHIMIZU Misako Exhibition 10March.-20March. 2012 HITSUJI-GARO
 <略歴>
 1963年 東京都生まれ
 1988年 女子美術大学卒業
 1988年〜日本版画協会展('92年日本版画協会賞)
 1989年〜春陽展('93年春陽会賞)
 1933年 第12回安田火災美術財団奨励賞展(新作優秀賞)
 1994年 第23回現代日本美術展(神奈川県立近代美術館賞)
 1997年 国際版画展-Sightlines- 招待出品(カナダ)

 個展/日本国内を中心に72回開催している。
 
「静けさの場所 II」 75.0×53.0cm リトグラフ 2010年

自身を取り巻く自然の営みからインピレーションを受け、作品を制作してきました。長く「水」がテーマです。
大学教員になった5年前から美大生の心の叫びの中に埋没する日々となり、彼女らの鬱々とした心の淵を掬い取る毎日となりました。
自身の心の浄化こそが必須となったある時、たっぷりと水をたたえた水盤が身体の中心に在ることが視えたのです。
自然とは、自己の外側に在るのみならず、心の中に、人間の身体の内側から存在するものだと強くそう感じるようになりました。
以来それを描きたいと思い、模索し続けています。
インクが薄い層に重なっていく平たいマチエールは、リトグラフという版画の特質のひとつですが、
透明感を持つこの平板さこそ自分の体質には合っているものだと思います。
混沌とした時代の中、この今を生き抜いていく現代人の心の芯に響くものを作りたいと考えています。
約20点の版画作品を展示する予定です。(清水美三子)
「想いの在り処 III」
69×46cm リトグラフ 2010年
「心の泉」
72×52cm リトグラフ 2009年
「遥か」
57×57cm リトグラフ 2012年