2011.5.16 会場風景
 
多賀 新 5月14日(土)〜24日(火)  羊画廊 
3年ぶりの羊画廊個展を前に、千年にー度あるかないかの東日本大震災。
未曾有の出来事に日本、いや世界中が震撼した。自然の無情の前に唯々恐れ戦く。
生かされている歓喜を形(妖精)として、この数年来「観音様」<生と死(エロス=タナトス)凝視する化身の象徴として>を
主なるテーマで制作発表して来た。
そして、同時に百観音巡礼(坂東33ヶ寺、秩父34ヶ寺、西国33ヶ寺)も後8ヶ寺に迫るこの春、満願の矢先に今回の大災害。
森羅万象、諸行無常を煩悩の犬として激痛が走る。合掌。

 約25点を展示予定。  (多賀 新)

<略歴>
1946年北海道生まれ。高校卒業後、画家を目指して東京に出る。
1969年独学で銅版画を始め、1972年から日本版画協会展に出品。1978年に日本版画協会会員となる。
1983〜1984年文化庁在外研修派遣員としてアメリカ、
ドイツ(旧西ドイツ)滞在。現在千葉県市川市に在住。銅版画家。
「堕天使」 26×18.2cm 銅版画 2010年
「 走馬燈」 18.2×26cm 銅版画 2008年


「四季天女之図<春>」“土筆” 18.2×28cm 銅版画 2011年
「四季天女之図<夏>」“鷺草” 18.2×28cm 銅版画 2011年
「四季天女之図<秋>」“桔梗” 18.2×28cm 銅版画 2011年
「四季天女之図<冬>」“椿” 18.2×28cm 銅版画 2011年