2011.3.31　会場風景

西洋画のジャンルの一つ「Still Life」を静物画と訳した人は誰なのだろうか？
静止した物を描いた絵というよりは、まさに静かなる絵と解釈したい。
その絵の中に流れる時間のなんと静寂で緩やかなことか。
こんなにも惹き付けられる静物画の魅力は
同じ時の流れの中にありながらそれを眺めている私の時間の騒々しさや
あわただしさから一時でも逃れられるからかもしれない。
我を忘れるということは時を忘れること、
時を忘れられたとき私自身もまた静かなる物になれるような気がする。

約20点を展示予定。（佐藤公平）

「Still Life #1724」　 20×28×h30cm　黒陶　2011年

「Still Life #1716」　31×10×h27cm　黒陶　2011年

「Still Life #1718」　25×19×h24cm　黒陶　2011年