信田俊郎
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容積 羊画廊は、若い頃何度も個展をした、私にとっては故郷のような画廊だが、数年前の改装で天井が高くなったために 容積が大きくなり、それは難しさでもあるが、同時に大変魅力のある空間になったように感じる。 今回の個展では、大きな作品で、この懐の深い空間を構成してみたい。もう20年も経ってしまったが、 創庫美術館で大勢の先輩作家と一緒に、大きな作品を展示していただいた。あまりに巨大な空間で、作品を並べること だけで私には精一杯だったが、身体の全身運動をとおして制作するという、大きな作品のつくり方をはじめ、 本当に様々なことを学んだ。 制作の方法は変わらないが、今回は、画廊空間と絵が一体化するような場所になることを目指している。 絵は平面的なものだから、物理的には面積のはなしなのだろうが、私には、「絵の容積」ということが頭から離れない。できることなら、画廊空間という容積と絵の容積がシンクロナイズして、その場に立ち会ったときに、 その波長が、 身体に染み渡ってくるような場所になれば、本当に嬉しいと思う。 大型の油彩作品3点を出品予定。それぞれサイズは194×260cm、194×390cm、194×265cm。(信田俊郎) |
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略歴 1953年 佐渡市(旧赤泊村)に生まれる。 現在、無所属。新潟市在住。 |
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